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今回は【TGS2025】で初めてプレイアブル出展された新作ゲーム『イタチの家渡り』を体験してきました。まだ発表されたばかりの注目タイトルで、会場でも多くの来場者が足を止めていた印象です。
体験できたのは最初のチャプターの一部だけでしたが、独自のテーマ性や世界観、そして印象的なBGMに触れることができ、短時間でもしっかりと心に残る体験になりました。
この記事で『イタチの家渡り』に関して、以下の内容をご説明します。
- 『イタチの家渡り』ってどんなゲーム?
- 序盤ストーリーと世界観の魅力
- 『イタチの家渡り』を遊んでみてワクワクしたポイント
など、
『イタチの家渡り』の試遊を通して感じた序盤の魅力や、開発者さんから伺った裏話をご紹介していきます!
『イタチの家渡り』ってどんなゲーム?
『イタチの家渡り』は、【TGS2025】で初めてプレイアブル出展された新作タイトルです。
ジャンルとしては探索型のアドベンチャーに分類され、静かな雰囲気の中でプレイヤーが物語の世界を歩み進めていくスタイルが印象的でした。
タイトルの由来は、開発者のAchamoth(アカモート)さんによると「鼬の道切り」ということわざにあるそうです。
これは「イタチは一度通った道は二度と通らない」という言い伝えから生まれた言葉で、交際や音信が途絶えることのたとえとして知られています。本作の世界観とテーマには、このことわざが深く関わっているとのことでした。
さらに音楽面にも注目すべきポイントがあります。BGMを担当しているのは、『都市伝説解体センター』のサウンドを手掛けた作曲者さんとのこと。序盤の試遊だけでも耳に残る独特の旋律が流れ、映像と音が一体となって世界観を強く印象づけていました。
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序盤ストーリーと世界観の魅力
試遊できたのは最初のチャプターの一部でしたが、それだけでも『イタチの家渡り』が描く独自の世界観がしっかりと伝わってきました。
物語の舞台は2000年代の東京。主人公は、帰る家を失った大学生・イタチです。彼が始めたアルバイトは、心理的瑕疵物件いわゆる《訳アリ物件》(事故物件)に住み込むというもの。履歴書不要、衣食住つき、一週間生活して簡単な確認をするだけで10万円がもらえるという、一見「おいしい」仕事でした。
ただし、唯一の条件は不動産屋の社員・田貫と同居すること。しかもイタチは知らないのです。その物件には、亡くなった前住人が遺した怪異「産土(うぶすな)」が潜んでいることを。そして不動産屋の目的は、イタチを囮にして産土を顕現させ、故郷へ還すことで物件を解放するという秘密を……。

序盤から、不気味さと不思議な引力を感じさせる展開に加え、「死した若き上京者たちの無念」と「彼らを取り巻くサブカルチャー」をめぐる冒険が始まることが示されます。「訳アリ物件から始まるサブカル怪異譚」というキャッチコピーどおり、日常と怪異が交錯するストーリーは、短い試遊でも強烈な印象を残しました。
さらに音楽も世界観を際立たせています。『都市伝説解体センター』でBGMを手掛けた作曲者が参加しており、怪異譚としての雰囲気を一層引き立てていました。
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『イタチの家渡り』を遊んでみてワクワクしたポイント
試遊では、主人公のイタチと不動産屋の社員・田貫(タヌキ)を切り替えながら部屋を探索していきます。
操作は直感的で、クリックした場所を調べてアイテムを手に入れ、その情報から次の行動のヒントを得て進んでいく形式でした。
序盤のクライマックスは、最初の産土である百目鬼(どうめき)との対峙です。探索で集めたアイテムを手がかりに「産土結び」を行い、怪異を撃退することで体験版は終了しました。

特に印象に残ったのは、産土結びのシーン。正しい手順を選んでいく必要があるのですが、BGMの緊迫感がプレイヤーの気持ちを焦らせてくるため、思わず何度も選択を誤ってしまいました。
シンプルな操作ながらも、音楽と演出によって手に汗握る緊張感を生み出していたのが印象的です。
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短時間でも楽しさを感じられた魅力
短い試遊時間の中でも、いくつか強く印象に残ったポイントがありました。
まずは世界観のユニークさです。「鼬の道切り」ということわざをテーマに据え、訳アリ物件を舞台にしたサブカル怪異譚という設定は、他の作品にはない独特の切り口でした。2000年代東京という時代背景と怪異の存在が絶妙に組み合わさり、序盤から物語への没入感を高めてくれます。
次に音楽の力。『都市伝説解体センター』のBGMを手がけた作曲者による楽曲は、探索時の静けさと怪異遭遇時の緊迫感を鮮やかに切り替え、プレイヤーの感情をダイレクトに揺さぶります。

特に産土結びのシーンではBGMがプレッシャーそのものとなり、操作の緊張感を一段階引き上げていました。
さらに、キャラクターの掛け合いも魅力的でした。イタチと田貫という対照的な二人を切り替えながら進めることで、探索に単調さがなく、自然と物語に引き込まれていきます。
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序盤だけでワクワク、正式版が楽しみな一作
今回の試遊は最初のチャプターの一部だけでしたが、それでも「もっと先を見たい!」と思わせる仕掛けが多く散りばめられていました。
特に気になるのは、怪異「産土(うぶすな)」の存在です。序盤で登場した百目鬼だけでも迫力がありましたが、今後どんな怪異たちが現れ、それぞれどんな「産土結び」で対峙していくのか──想像するだけでワクワクします。
発売は2027年予定とのこと。まだ先にはなりますが、続報を楽しみに待ちながら、この怪異譚がどのように広がっていくのか期待して待ちたいと思います!
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